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zoom RSS 虐殺器官

<<   作成日時 : 2017/02/04 18:13   >>

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世界を一つにすることは叶わないかもしれない。でも二つにならできるかもしれない。


 これといって前情報なく、劇場の予告か何かで見て、観てみようと思っただけで観てきました。少し近未来。義体こそないものの、その他は攻殻と同じくらいの技術が発達していた世界にも見えました。

 主人公、クラヴィス・シェパードが、各地で大量虐殺を引越すきっかけを作っていると言われていたジョン・ポールなる人物を暗殺するために追う。


 言葉だけで、というコンセプトは斬新さがありました。法則、文法があればそれは容易い。且つそれを局所的に広めることができる。世界に幾多とある「言語」という区切られたフィールド。言葉を訳せば、その特定言語だけに広められる。この思想は最近MGSで見ていたので、偶然か、或いはアイデア元はこちらなのかな、と思ってしまいました(^_^;)

 ジョン・ポールが目指していた未来も、平和でしかありませんでした。自分が、自分たちだけが平和になるためにはどうすればよいのか。「敵」が自分たちを襲わないためにはどうすればよいのか。考えたジョンは、自分が見つけた虐殺の文法を用いて、襲ってくるその敵同士で潰し合ってもらうことが簡潔という結論に至っていました。

 世界を一つにすることは、恐らくこの長い歴史の中で一度もなし得てない以上、永久に叶わないかもしれない。けれどもし、二つにすることを目指せば。

 見たくないものは「見ない」のではなく「見ようとしない」そんな分類の人類と、そうではない人類。世界で起きていることを知ろうとしない者、知るすべがないと開き直る者たちだけでできた世界。

 明日を生きることだけしか考えられない者の世界。

 そこには人道や倫理などはもはや存在していない。ただそれは世界を一つとして見た場合のことであり、世界を二つとして見た場合。そこにはそれぞれの人道と倫理があればよいだけで、互いに干渉することがなければ、もっといえば、互いを同じ「人類」と見なければ、恐らく成立してしまう。人類が、人類以外の動物を扱うのとそれは同意なのだから。

 整然とした思想だっただけに、あまり正悪が判断つかなくなるほどでした。もしかしたら・・・、と。

 戦闘はFPSを面白いと思っている者にとっては素晴らしく魅力的でした。人工筋肉の応用化がどうなっていくのかかなり興味がわきました。


 素直にこの作品を面白かった、というとなかなかに語弊がある感じがしないでもありませんが、その思想へ行き着くまでのプロセスは、考えさせられるところがありました。もしまたクラヴィスの出動があれば、是非見てみたいです。観ることができて良かった作品には違いありませんでした。





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