地獄少女 最終話
この作品で、今期最終回作品は最後。
まさか最後の最後で涙ぐむとは。。
ラストのターゲットと依頼者は、
つぐみちゃんで、はじめちゃんでした。
ひとつ安心したのは、
つぐみちゃんが自主的にアクセスしたわけじゃないってこと。
これまでにない勢いであいちゃんが執拗な
あまりに徹底したつぐみちゃんへ言葉責め。
囁かれたいのは言うまでもありませんがw 怖いんです。
ドア開けて巨大ないあいちゃんの目とか、、夢に出る・・・。
アニメとしての盛り上げ方、クライマックスの持っていき方を、
何もかもかなぐり捨て、この作品は物語一本で最後までも挑んできました。
ここまで描く気があったのなら、もっとやり方はあったはず。
なのにそうはしてこなかったところに、意味があるように思いました。
あなたが本当に怨みを晴らしたいと思うなら、その赤い糸を解けばいい。
糸を解けば、わたしと正式に契約を交わしたことになる。
怨みの相手は速やかに地獄に流されるわ。
ただし、怨みを晴らしたら、あなた自身にも代償を支払ってもらう。
人を呪わば穴二つ。
契約を交わしたら、あなたの魂も地獄に堕ちる。
極楽浄土へは行けず、あなたの魂は痛みと苦しみを味わいながら、
永遠に彷徨うことになるわ。
あいちゃんによって、母の死の直後へ戻されたつぐみちゃんは、
そこで過去の父の「おれのせいじゃない」という偽りの言葉を聞かされた。
つぐみちゃんは、ずっと信じていた父親を信じられなくなってしまいました。
隣にいるのが父親で、目の前で死んでいるのが母親。
耐えられるわけがない・・・。
けれどつぐみちゃんは、今のはじめちゃんと再度その場に引き込まれ、
やはり繰り返された悲劇を目に、
隣に立ちつくしていた父親から発せられる言葉を、
恐怖のまま聞くことになった。
雨のあの日、はじめちゃんは母、あゆみさんを心の底から怨んでいた。
死んで欲しいとまでに怨んでいました。
けれどそれが現実となったあの日、彼にはどうしていいのか、
一体何が起きたのか、受け入れることはできていなかった。
そして今、再びあの日に立ち返った今、
彼が心の底から願い、感じたことは、はっきりとしていた。
「俺が死ねばよかったんだ・・・」
その場に泣き崩れてたはじめちゃん。
何もかもが自分のせいなのだと、後悔していました。
うえださんの演技が絶大でした。完全に引き込まれてしまった。
たとえ後悔したところで、泣いたところで謝ったところで、
失ったものはもう決して戻らない。
けどあのとき、はじめちゃんはその"現実"を、
どうしても受け止めることはできなかった。
想像していたどんな未来よりも、現実はあまりに残酷で、
あまりに無慈悲で、耐えられなくなって逃げ出してしまった。
でもその彼を責めることはできるだろうか。
自分なら耐えられるといえるのか?
何もかもを悟ったかのように、諦められることができたのか。
すべてを擲ってまで、自分を捨てて助けられることができたのか。
そんな考えがまとまる遙か前に、
現実が訪れてしまったら、判断ができるのか。
自分と他人がいる限り、
他人の気持ちをすべて捉えることは永遠に不可能といえる。
相手の苦しみを、自分の心の中で、
「これくらい苦しいのだろう」と、想像するしかない。
たとえ同じ境遇に遭ったからといっても、
自分の哀しみと相手の哀しみは決して等しいものとはならない。
そんなの誰だってわかっていること。
あの時、あの瞬間仙太郞君が泣きながら彼女を埋めてしまった彼の気持ち、
どうしたってあいちゃんが一番辛かったことは変わらないけれど、
じゃあ、仙太郞君はどうだったんだろうか。辛くなかったと思えるのか。
「あたし、辛いなんて思ったことなかったもん!
はじめちゃんといて楽しかったもん!」
泣きながらはじめちゃんをぶつつぐみちゃん。
まさか地獄少女を見ていて、涙ぐむなんて思ってなかった(^_^;)
つぐみちゃんはお父さんといていつも楽しかった。
じゃあはじめちゃんはつぐみちゃんといて楽しくなかったの?
なんだか絶対言われてはいけない言葉のようであって、
限りなく深い愛を感じる言葉でした。奈々さん、よかったです。
つぐみちゃんにぎゅってしてもらいたいです。
辛い気持ちになったことも、哀しい気持ちになったことも、
あいちゃんのいう通り、
そこで失ったものはもう、二度と取り戻すことはできない。
それでも楽しかった気持ちだって、嬉しい気持ちだって、
つぐみちゃんとはじめちゃんの閒にはたくさんたくさんあった。
あいちゃんと仙太郞君との閒にも僅かながらありました。
それだってもう二度と戻れない、同じ過去。
好きだった。愛していたというその気持ちも、決して変わらない過去。
取り戻せない、決して失われることのない偽りのない過去であって、
すべての過去を思い出とすることができないだろうか。
忘れられないその気持ちを、本当の気持ちだと思えるのであれば。
予想を遙かに上回るラストでした。
最後のあいちゃんのあの、お寺を燃やして歩き出したあの気持ち。
そしてこれからのあいちゃんの行動。
再び地獄流しのプロセスに入っていたけれど、
新しいキズは前よりも・・・、という最後の言葉。あまりに怖い最後でした。
とにかく一概には捉えきれないお話が多すぎて、
常にそこには"人として"という踏まえはあったのだけれど、
それでも感情で動かざるを得ない状況が多すぎたと思います。
とにかく毎回、何一つまとまらない感想を書いていた気がするな(汗)
考えているだけじゃ解決しないこととか、
敢えて人と話し合うことで解決すること、
それでもどうしようも解決できないこと。
そこがまさに、この作品と現実世界が表裏一体となってた部分でした。
割り振れること、割り切れることは世の中あまりに少ないという事実。
その中で尚、生きるという選択を選ばなくてはならない本能に、
意味を見つけたいと願うことは必然と思います。
善悪ではない感情が、
これほどリアルに描かれてきた作品は今まで見たことがなかったです。
心の底から人を呪いたいと思う人間がこの世から消えない限り、
あいちゃんの地獄流しはこれからも永久に続いていくこととなる。
地獄へ送る少女は、地獄から戻ってきた少女であり、
永遠の地獄を与えられている少女でもありました。
答えはありませんでした。
己が己で見つけなくてはならないその答え。
生きていく中で、それぞれが見つけなくてはならないその答え。
はじめちゃんとつぐみちゃんが着いた答えは、
やはり「ひとつの」答えに過ぎないと思う。
自分自身にとっての「怨み」とは何か、「慈悲」とは何か。
投げかけてくる強いメッセージは大きな始まりでした。
ひどく心に残り、突き刺さる作品で、
見てよかったのか、悪かったのか(^_^;)
それもまた一概には言えない、
そんな終わりだと思いました。
まさか最後の最後で涙ぐむとは。。
ラストのターゲットと依頼者は、
つぐみちゃんで、はじめちゃんでした。
ひとつ安心したのは、
つぐみちゃんが自主的にアクセスしたわけじゃないってこと。
これまでにない勢いであいちゃんが執拗な
あまりに徹底したつぐみちゃんへ言葉責め。
囁かれたいのは言うまでもありませんがw 怖いんです。
ドア開けて巨大ないあいちゃんの目とか、、夢に出る・・・。
アニメとしての盛り上げ方、クライマックスの持っていき方を、
何もかもかなぐり捨て、この作品は物語一本で最後までも挑んできました。
ここまで描く気があったのなら、もっとやり方はあったはず。
なのにそうはしてこなかったところに、意味があるように思いました。
あなたが本当に怨みを晴らしたいと思うなら、その赤い糸を解けばいい。
糸を解けば、わたしと正式に契約を交わしたことになる。
怨みの相手は速やかに地獄に流されるわ。
ただし、怨みを晴らしたら、あなた自身にも代償を支払ってもらう。
人を呪わば穴二つ。
契約を交わしたら、あなたの魂も地獄に堕ちる。
極楽浄土へは行けず、あなたの魂は痛みと苦しみを味わいながら、
永遠に彷徨うことになるわ。
あいちゃんによって、母の死の直後へ戻されたつぐみちゃんは、
そこで過去の父の「おれのせいじゃない」という偽りの言葉を聞かされた。
つぐみちゃんは、ずっと信じていた父親を信じられなくなってしまいました。
隣にいるのが父親で、目の前で死んでいるのが母親。
耐えられるわけがない・・・。
けれどつぐみちゃんは、今のはじめちゃんと再度その場に引き込まれ、
やはり繰り返された悲劇を目に、
隣に立ちつくしていた父親から発せられる言葉を、
恐怖のまま聞くことになった。
雨のあの日、はじめちゃんは母、あゆみさんを心の底から怨んでいた。
死んで欲しいとまでに怨んでいました。
けれどそれが現実となったあの日、彼にはどうしていいのか、
一体何が起きたのか、受け入れることはできていなかった。
そして今、再びあの日に立ち返った今、
彼が心の底から願い、感じたことは、はっきりとしていた。
「俺が死ねばよかったんだ・・・」
その場に泣き崩れてたはじめちゃん。
何もかもが自分のせいなのだと、後悔していました。
うえださんの演技が絶大でした。完全に引き込まれてしまった。
たとえ後悔したところで、泣いたところで謝ったところで、
失ったものはもう決して戻らない。
けどあのとき、はじめちゃんはその"現実"を、
どうしても受け止めることはできなかった。
想像していたどんな未来よりも、現実はあまりに残酷で、
あまりに無慈悲で、耐えられなくなって逃げ出してしまった。
でもその彼を責めることはできるだろうか。
自分なら耐えられるといえるのか?
何もかもを悟ったかのように、諦められることができたのか。
すべてを擲ってまで、自分を捨てて助けられることができたのか。
そんな考えがまとまる遙か前に、
現実が訪れてしまったら、判断ができるのか。
自分と他人がいる限り、
他人の気持ちをすべて捉えることは永遠に不可能といえる。
相手の苦しみを、自分の心の中で、
「これくらい苦しいのだろう」と、想像するしかない。
たとえ同じ境遇に遭ったからといっても、
自分の哀しみと相手の哀しみは決して等しいものとはならない。
そんなの誰だってわかっていること。
あの時、あの瞬間仙太郞君が泣きながら彼女を埋めてしまった彼の気持ち、
どうしたってあいちゃんが一番辛かったことは変わらないけれど、
じゃあ、仙太郞君はどうだったんだろうか。辛くなかったと思えるのか。
「あたし、辛いなんて思ったことなかったもん!
はじめちゃんといて楽しかったもん!」
泣きながらはじめちゃんをぶつつぐみちゃん。
まさか地獄少女を見ていて、涙ぐむなんて思ってなかった(^_^;)
つぐみちゃんはお父さんといていつも楽しかった。
じゃあはじめちゃんはつぐみちゃんといて楽しくなかったの?
なんだか絶対言われてはいけない言葉のようであって、
限りなく深い愛を感じる言葉でした。奈々さん、よかったです。
つぐみちゃんにぎゅってしてもらいたいです。
辛い気持ちになったことも、哀しい気持ちになったことも、
あいちゃんのいう通り、
そこで失ったものはもう、二度と取り戻すことはできない。
それでも楽しかった気持ちだって、嬉しい気持ちだって、
つぐみちゃんとはじめちゃんの閒にはたくさんたくさんあった。
あいちゃんと仙太郞君との閒にも僅かながらありました。
それだってもう二度と戻れない、同じ過去。
好きだった。愛していたというその気持ちも、決して変わらない過去。
取り戻せない、決して失われることのない偽りのない過去であって、
すべての過去を思い出とすることができないだろうか。
忘れられないその気持ちを、本当の気持ちだと思えるのであれば。
予想を遙かに上回るラストでした。
最後のあいちゃんのあの、お寺を燃やして歩き出したあの気持ち。
そしてこれからのあいちゃんの行動。
再び地獄流しのプロセスに入っていたけれど、
新しいキズは前よりも・・・、という最後の言葉。あまりに怖い最後でした。
とにかく一概には捉えきれないお話が多すぎて、
常にそこには"人として"という踏まえはあったのだけれど、
それでも感情で動かざるを得ない状況が多すぎたと思います。
とにかく毎回、何一つまとまらない感想を書いていた気がするな(汗)
考えているだけじゃ解決しないこととか、
敢えて人と話し合うことで解決すること、
それでもどうしようも解決できないこと。
そこがまさに、この作品と現実世界が表裏一体となってた部分でした。
割り振れること、割り切れることは世の中あまりに少ないという事実。
その中で尚、生きるという選択を選ばなくてはならない本能に、
意味を見つけたいと願うことは必然と思います。
善悪ではない感情が、
これほどリアルに描かれてきた作品は今まで見たことがなかったです。
心の底から人を呪いたいと思う人間がこの世から消えない限り、
あいちゃんの地獄流しはこれからも永久に続いていくこととなる。
地獄へ送る少女は、地獄から戻ってきた少女であり、
永遠の地獄を与えられている少女でもありました。
答えはありませんでした。
己が己で見つけなくてはならないその答え。
生きていく中で、それぞれが見つけなくてはならないその答え。
はじめちゃんとつぐみちゃんが着いた答えは、
やはり「ひとつの」答えに過ぎないと思う。
自分自身にとっての「怨み」とは何か、「慈悲」とは何か。
投げかけてくる強いメッセージは大きな始まりでした。
ひどく心に残り、突き刺さる作品で、
見てよかったのか、悪かったのか(^_^;)
それもまた一概には言えない、
そんな終わりだと思いました。
この記事へのコメント
次のシリーズで何を問いかけてくるのか楽しみです。
先ほどはlivedoorサーバーの不調でトラックバックが連続してしまいました。大変失礼しました。