ゲド戦記

画像いよいよ三週連続の映画鑑賞もラスト。ラストはジブリ最新作「ゲド戦記」
こちらも評判が頷ける作品でした。

今夏見た3本は、どれも前評判を聞いた上での鑑賞だったので、
必然的に期待も不安も配分していて、いざ見終えて見ると3作品ともそれほどその配分から
反れるものはありませんでした。

このゲド戦記もそう。
ジブリの新たなる一歩目としての期待は大きく、その期待には応えてくれていた方だと思う。


全体の内容は評判通りでした。
抑揚なく、どこに感動して良いのかわからないまま、
幕は下りていった感じありました(^_^.)
たぶんここ最近あった「いつものジブリ」は皆無であり、
映画としても、とても微妙な状態だったと思う。

でも自分は決して嫌いにはなりませんでした。
ジブリに求めているものが他作品とは、圧倒的に異なっているから。
 完全に固定観念で、私見も甚だしいですが(^_^;)
 ま、こういう人もいるかな、とw


一枚一枚から成り立つ物語は確実にこの作品にはありました。

今作はゼロから始めたといっても過言ではなく、
それを哀しんだり、惜しんだりするのではなく、
自分には「ここからまた見れるのだ」という嬉しさがありました。

今作だけを見てしまえば「アニメはジブリとディズニーだけ見てる」
という方は振り落とせるだけのものがあったと思う。
そうじゃない人にとっては
強いて上げるほどのおかしなところもなかったと思う。
それがごくありふれた"今風"、と呼べる点で、
少なくとも子供達には何も伝わっていない気が・・・。

でもそれは決して悪いことではないと思っていて、
スタート地点としては、あまりに下から始まることになったな、
という印象はありつつ、だからこそこの中を乗り越えてきて欲しい。



構成については率直に厳しさしか感じなかったです。
見ていてまた「ダイジェスト・・・」という言葉が何度も過ぎったw
原作を知っているとより楽しめそうなところもいくつかあって。
でもアレンの"畏れ"は見事にきちんと描けていたと思います。

他はほとんどといっていいほど描かれていなかったと思うなぁ。
「敢えて」とは捉えきれないレベルでした。
観終わってパンフの物語を読むとなんか全然違ったな、と思ったくらいw
「何かあるんだろうな」という点は数多く見受けられたけれど
それ以上、想像を掻き立てられるようなことも残念ながらあまりなかったです。

語られていなかった部分にこそ
物語の核の断片が眠っていたんじゃないのか。
パンフで背景、歴史を読み進めていくと
もうちょっとだけは知りたいな、とは思いました。

おもしろいと思ったのは、
アレンの影の存在がテルーにも見えていたこと。
そしてその影自ら、光がなくては影が存在し得ないことを述べていた点。
それが彼の救いでした。



映像美はもちろん言うまでもなかったです。
ま、こういった壮大なスケールでの音楽は久石さんがよかったかな(^_^;)
駿監督が、というより自分は久石さんが、という点が非常に大きかったです。

歌は大変素晴らしく、
挿入歌は谷山さんが、主題歌は新居さんがいらっしゃっていて
かなり良い楽曲に仕上がっていました。
手嶌さんも歌声がとてもとてもきれいで本当によかった。
とても好きになりました。


ジブリが映画を創り続けてくれる限り
すべて見て行きたいと思ってるんだけど、来年もある、よね。。
間違いなくDVDは買いますのでその時また改めて見直したいです。
安易なものではなかったんだということ、
彼が伝えたかったことは、まだもっと何かあったんじゃないかということ。
どうしたってひいき目で見てしまうから(^_^;)
そう簡単に切り捨てられはしない。

『これから、そしてここから。』
今、彼らに信じたい言葉です(^.^)




この地上で「人だけ」が冒していること、行ってきていることは極めて多く、
そのすべてが"均衡"を崩す引き金となっている。
そのことに人は何も疑問に思うことはなく、ただ今だけを生きようとしている。

継がれていくものは目に見えるものだけではない。
大切なものこそが、目には見えないものではないだろうか。

そのすべてが人だけの問題ではなく、万物は万物によって影響を受けている。
そして「死」は生きとし生けるものに等しく訪れる絶対であり、
死ぬために生きるのではなく、死があるから、生きる。

均衡の崩壊によって生まれる歪みからは、それ以上何も生まれない。
その変化は一時のものであって、決して進化には繋がってはいかない。


テーマは極めて魅力的なものでした。
永遠、という言葉に秘められた絶対恐怖。
アレンはまず自分と向き合おうと決心できたから、
だから剣は鞘から抜けたのだと思う。




こうして思い返しながら書いていると、
そう、言われるほどひどくはなかったんじゃないかなと思えてきたw
既に美化しているか、錯覚か・・・(汗)
歌が本当に良かったです。これは絶対。
なので、見終わった直後は思わなかったけど、
少し経ってから、観れてよかったなと思えました。

葵さんはこれからも出てきてくれるといいな。

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