ハチミツとクローバーII 第10話

生きるということが、描くということ。


「痛みより、描けなくなることの方が、圧倒的に恐ろしいのでしょうね」

彼女の気持ちは看護士さんのこの言葉に、集約されていました。
彼女が絵を描くことは、この世で"生きる"ということに直結していた。
描くことが出来なければ世界が見えない。
つまりは生きていられない。
意味など見つけられるわけがない。


山田さんの久々に出た凶悪物体(あれは食物とすら呼んではいけないw)も
さることながら、森田さんも無事帰国となりました。
真山さんだけに連絡先を教えていた、ってこと、、か
それとも真山さんは知っていたのか。
森田さんのお話は前回で一応の終わりを迎えていましたが、
彼のその言動から読み取れるモノが他にもあるように思えました。
お兄さんはもう逢えないのかな・・・。



はぐみちゃんは絶対に弱音は吐かずに耐えて、
その恐怖の先にある、最も恐ろしい恐怖に勝つため、耐えていた。
毎日痛みを感じて、それで治る保証もない。
けれどリハビリをしなければ、絶対に治らないという保証はある。
いくら頭で理解できたって簡単に受け入れられるわけはなく、
ましてやあんな小さな子供にしてみれば、理解すらままならない。

はぐみちゃんはまだ、花本先生に迷惑をかけているとも思っていました。
あそこまでしてくれる先生にその言葉と気持ちは、
正直もう失礼といってもいいくらいだと思う。
先生は「はぐみちゃんのため」とは言いつつも、
彼女の荷にならないように細心の注意を払っているし
休職のことも告げてはいなかった。花本先生自身の考えで、決めていました。
でも少しだけ彼は"自分のため"にも
成そうしていたところはあったかもしれない。

その彼のすべてを受け入れてくれる、あまりにも大きな愛に
ようやくはぐみちゃんは委ねることが出来ていました。


過去を思い出していたシーンで、
はぐみちゃんが「あぁ」と始まる台詞が何度かありました。
その語りの部分に極めて伝わってくるものが大きかったです。

「あぁ、神様。
 もしもわたしが描くことを手放す日が来たら
 その場でこの命を、お返しします」


あの時交わした神様との約束。
たった一つの約束。
彼女にとって描くことが生きることであると同時に、
生きること自体が、描くこと。
それが彼女の生涯の唯一の神様との、自分との約束となっていました。


かれど森田さんは先生とは真逆の優しさで彼女を包み込んでいた。

「もう描くな、描かなくていい。
 何かを残さなきゃ生きてる意味がないなんて、そんなバカな話あるもんか」

生きてくれているだけで良い。

その言葉が相手にとってどれほど苦痛なことをいっているのか、
そんなの森田さんはわかって言っていたはず。
はぐみちゃんだって決して望んではない。
けれど今の彼女にとってその言葉はあの瞬間、救いとなっていました。
誰も与えてはくれなかった安らぎであり、何よりも彼の言葉。



先生かなり辛そうでした。三年間打ち込む。
それは想像を絶する時間が待っている気がしてならなかった。
でも森田さんのおかげでそれはまだ確定はしませんでした。
彼の帰還で、最後の選択が間近に迫ってきました。

残りもう2話。彼女の怪我で全く持って方向性が変わってしまった中、
どこまで本来のお話にピリオドが打たれるんだろう。


オフィシャルサイトで、
神谷さんの代役は野島さんになりました、と告知されていました。
さすがに違和感はあるでしょうが、神谷さん心配です。。


次回、先生どちらで怪我を?

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