電脳コイル 第20話

 「始まり」から。


 人型イリーガルに囲まれたヤサコちゃんたち。彼女たちを助けたのはオバチャンとメガばあでした。オバチャンのペット、サッチーが辺りの古い空間を一掃してくれた。

 ヤサコがイリーガルに触れられた瞬間フラッシュバックした映像たちが、この先の物語の上での未来であり、彼女の紛れもない過去であったのだろうな。

 サッチーが狭いところをぴったりに体を曲げて家に入り込んできたところは、心強かったなあ。今まで散々邪魔されてきただけにあの顔がより愛らしく見えた(^.^)


 オバチャンがヤサコ、イサコたちを止めようとしていたのは、それが仕事だったから、ではありませんでした。むしろ彼女のやるべきことを、仕事にしていただけで、すべては彼女が引き起こした世界だった。だからこそ彼女は自分の手で、終わらせようとしていました。
 これ以上の被害者を出してはいけないという自責の念。それが彼女をここまで動かしていた願いでした。
 恐らくオバチャンがやらなくとも、誰かが行き着いた道。たまたまオバチャンが最初に開いてしまっただけのこと。それはわかっていながら、彼女は自分のしたこと、ということに対してに責任を持っていたのだろうな。


 すべては4年前。彼女が導き出した方法により、電脳体が体から分離する現象を引き起こすことに成功した。その現象が「電脳コイル」。
 あの人型イリーガルは"最初のイリーガル"であり、未知なるCドメイン、「コイルドメイン」から来ている。みちこさんのみちは「未知」そのままだったんだなぁ。

 オバチャンは過去、キラバグを集め異界への通路を開いていた。結果、その時数名の子供が意識を失い、彼女自身の身も危険に晒された。けれどそこをメガばあが、己の記憶が大方吹っ飛ぶという犠牲を払いつつ、助けてくれていました。
 メガばあはだからまたあの歳でも若くいられている気がしたw


 オバチャンが下した物理フォーマット命令。発動までの10分間。その間でヤサコは自らイリーガルに触れられることによって、電脳体を分離。再び「異界」へと足を踏み入れました。
 そしてイサコの力を借りて見事ハラケンを救いだし、自分も何とかフォーマット直前でこちらの世界へと戻ってくることが出来ました。

 あの物理フォーマットは強力過ぎだったなぁ。どうみてもファンネル同士の戦いで(^_^;) サッチーたちがかなり押されていた。途中イサコも自ら出てきてくれてフォローしてくれていました。彼女は彼女でやはりもうかなりの能力者だったことが改めてわかった。


 異界でヤサコはカンナの言葉をすべて、ハラケンに伝えていた。彼女のハラケンへの想いはやはり、ヤサコが思っていた通りであり、ハラケンの気持ちもやはり、思っていた通りでした。

 ここのシーンは本当に良かったです。一体ヤサコはどんな気持ちでカンナの告白を彼に伝えていたのか。そう思うととても締め付けられる思いでいっぱいでした。

 そして彼もまた彼女に応えていて、それでもヤサコは最後に彼に告白しました。ずるいかも、と過ぎったのかもしれない。でもそれでも、カンナがもういないことには変わりなく、彼女は託してくれたようにも見えた。だからこそ、彼女はあの場でいうしかなかった。

 心で思っていた気持ちが決して一つや二つではない。様々な思いの中、悩んで出た言葉と表情と行動が、見事に描かれていたと思います。この作品の力でした。


 これでハラケンのお話は一応の決着がついたのかな。次からはイサコが感じ取っていた違和感。第三者の目。そちらに焦点が当たっていきそうでした。

 とにかく釘付け。ただ一点でした(^_^;) どこを見ても素晴しい作品としか言いようがないと思います。もう既に、この作品を見ることができてよかったと思う。

 次回は赤ではなく黒のオートマトン。あの四角いのだ。あいつの力はハンパなかったなぁ。

WEB拍手を送る

電脳コイル (2) 通常版
電脳コイル (2) 通常版

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 電脳コイル 第話「カンナとヤサコ」

    Excerpt: 秊 「ハラケンの事が…好きだった」 それはヤサコにしか聞こえない声。 ハラケンに「好きだった」という言葉だけうまく誤魔化して伝える事も出来たはず。 「主人公がそんな事し.. Weblog: バラックあにめ日記 racked: 2007-10-14 22:28
  • 電脳コイル #20

    Excerpt: イリーガルに取り囲まれて大ピンチのヤサコ、フミエ、京子。そんな彼女たちを救ったのは、おばちゃんとメガ婆でした。これで事件は一段落かと思ったら、今度はハラケンがカンナのメガ... Weblog: 日々の記録 on fc2 racked: 2007-10-14 22:45
  • 電脳コイル 第20話『カンナとヤサコ』

    Excerpt: 今回も電脳コイルはいったい何度最終回をやるのだ!と思わせるくらい 見る者を惹き付けさせる濃密な内容に構成に展開で、特にラスト カンナとハラケン・ヤサコの対面時の盛り上がりに気持ちの高揚感は凄か.. Weblog: よう来なさった! racked: 2007-10-14 23:09
  • 電脳コイル 第20話「カンナとヤサコ」

    Excerpt: はじまったものは、終わらせないといけない…。 4年前の事件の真相――電脳コイル、Cドメイン、最も古いイリーガル・ヌル。 サブタイ通りカンナとヤサコの邂逅がメインストーリー。 そして事件の始まりの.. Weblog: SERA@らくblog racked: 2007-10-15 01:15
  • 「電脳コイル」20話 カンナとヤサコ

    Excerpt: 4年前の事件を起こしたのはオバチャンだったのか。しかもイサコのようにあっちの世界を開いてたりしてたとは。 そりゃあイサコに妙な執着をみせるはずだ。自責の念もあいまって意地でも止めようとするわな。 .. Weblog: 蒼碧白闇 racked: 2007-10-15 13:44
  • 電脳コイル 第20話「カンナとヤサコ」(感想)

    Excerpt: 今回は前回から続く危機から脱出、そしていよいよカンナとの決着がつきました!こちらは感想。内容は前半・後半。メガシ屋から脱出を図るヤサコ、フミエ、京子、そしてデンスケ。メガシ屋はつまみをぐるぐる回して閉.. Weblog: からまつそう racked: 2007-10-15 14:09
  • 電脳コイル「カンナとヤサコ」

    Excerpt: 電脳コイル「カンナとヤサコ」です。 自分は、何でも結構カテゴライズするのが好きで、この電脳コイルも今までジュブナイルって書いてきた気がします。 もちろんラベリング理論を持ち出すまでもなく、先に.. Weblog: 藍麦のああなんだかなぁ racked: 2007-10-15 21:33
  • 電脳コイル 第20話「カンナとヤサコ」の感想。

    Excerpt: 電脳コイル 第20話 「カンナとヤサコ」 評価: ――お前さえ、お前さえキラバグを集めなければ! 脚本 .. Weblog: いーじすの前途洋洋。 racked: 2007-10-16 18:57
  • 電脳コイル#20「カンナとヤサコ」

    Excerpt: 次々と出現する謎の電脳生物【ヌル】に囲まれたヤサコたち。彼女たちは間一髪のところでオバちゃんとメガバアに救出される。サッチーがヌルを次々攻撃!!ハラケンの身にも危機が迫まっていた。サッチーパワーアップ.. Weblog: Sweetパラダイス racked: 2007-10-16 21:35
  • 電脳コイル 第20話「カンナとヤサコ」

    Excerpt: 最初に用意された体は、命のないからっぽの器だった Weblog: 空色☆きゃんでぃ racked: 2007-10-17 01:42
  • 【電脳コイル】猫目のillustと20話〔カンナとヤサコ〕感想

    Excerpt: 〔世界が崩壊する前に〕。えぇっ。最後に猫目が、かっ攫って行きました。目が離せないよ〔電脳コイル〕。20話〔カンナとヤサコ〕。当初、子供の世界の謎解き遊びや心の遣り取りだと思っていたこのstory、ニー.. Weblog: くろぬこillust自由帳【KuroNukoMatryoshka】 racked: 2007-10-19 01:50