電脳コイル 第24話

 生きている世界。


 ヤサコ母がかなりな部分を持って行きました(^_^) ペットのお話は心にくるものがありました。温かさがあるものこそが、生きている証拠であり、信じられるもの。それは事実でした。

 けれど、だからといってそれだけが生きている世界ではない。

 メガネの世界にも、或いはメガネの世界でしかない、温かさや柔らかさ、痛さや哀しみ苦しみがあるのではないだろうか。メガネがなければ出会えなかったことは、もう大量にある。メガネがなくてはどーしていたかを忘れてしまっているほど、生活のインフラになっていた。
 と、同時に、子供たちに新しい世界を見せていたことも事実。

 ほんとうのこと。それは手に触れられるもの、目に見えるもの。それはほんとうのこと。でもそれだって同じで、触れられないものの中にも、目に見えないものの中にも、確実にほんとうのことがある。それは真実でした。

 何一つ間違っていると否定している訳じゃない。ヤサコ母がいっていたこは真実でした。でもヤサコが考え行き着いたこともまた、真実でした。

 知らずに人は多くのことを見て知って聞いて、考えて生きている。それはつまり、生きることを意識していないからであって、感じ取ることもまた、見て知って聞くことと同じ意識で行っているに過ぎない。

 リアルはバーチャルを否定する傾向があるけれど、バーチャルはリアルを必ずしも否定はしていない。それは立場が違うから当たり前ではあるのだけれど、視点がそうだから、メガネの子供たち見て考えてしまっているので(^_^;) そこをわかってもらいたいと、思いました。


 イサコの過去。猫目、タケル君の過去。目覚めたハラケン(ちょっと遅い気が(^_^;)
 そして金沢に戻ったヤサコが出会った、マユミちゃん。


 最後の、本当に最後の最後までこの作品は楽しませてくれます。こんなにも楽しい気持ちで毎週見られたことが、もう嬉しいし、見てきて良かったって思いました。何度も思ったけどやはり今期、この作品がずば抜けていました。アニメーションとしてここまで完成された作品はやはり年に数本は出てくるものなんだなぁ、って(^_^;)



 デンスケの声と間違ってヤサコちゃんが探して、別の犬だったことを知ったシーン。彼女は流れないはずだった涙が、止めどなく流れました。

 喪失。それはすぐには感じられないときが多いです。その存在の大きさが大きければ大きいほど、失ってから感じる虚無感は、あまりの大きさで頭で理解しがたい。ゆっくりと、一歩一歩離れていくことによって、ある時唐突に、その大きさに気づくときがくる。
 その時こそが、失ったものへ対する自分の中での大きさに気づくとき。
 哀しみに耐えられる力は、人間には本当に必要なのか、どうか。こんな思いをしてまで生きていけられる力が人には必要なのかどうか。ヤサコ母のお話は考えさせられるものがありました。


 次回、舞台は恐らく最終地、金沢。
 デンスケの哀しみにはまだ乗り越えられない。
 でもどうかイサコだけは・・・。

WEB拍手を送る

電脳コイル 第3巻 通常版
電脳コイル 第3巻 通常版

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 電脳コイル24話「メガネを捨てた子供たち」

    Excerpt: イサコがあっちの世界へ行ってしまった事。 この事でメガネの噂が広まり、大人達がメガネを取り上げられる事に。 今回はヤサコのお母さんが良かったなぁ。子供思いの部分がちゃん... Weblog: 失われた何か racked: 2007-11-18 13:59
  • アニメ【電脳コイル】第24話。

    Excerpt: 『電脳コイル』 ※下記の日記内容には、アニメ本編に対するネタバレの要素が多々記述されています。少しでも気になさ る方は御覧にならない様に注意をして下さい。 今週のお話は... Weblog: どっかの天魔日記 racked: 2007-11-18 14:32
  • 電脳コイル 第24話 「メガネを捨てる子供たち」

    Excerpt: ★★★★★★★★★☆(9) 静かで悲しい回。 デンスケの声が聞こえたように思わせる演出は酷いなあ・・、でも上手い。泣けます。 ヤサコと母親のシーンも良かった。個人的にはかなり好きな回です。.. Weblog: サボテンロボット racked: 2007-11-18 15:44
  • 電脳コイル #24

    Excerpt: ヤサコとイサコが学校で体験した事件は、メガマスの手によって表向きはメガネで遊んでいての転落事故として処理されてしまいました。そして、病院で目を覚ましたヤサコは、デンスケの... Weblog: 日々の記録 on fc2 racked: 2007-11-18 16:03
  • 電脳コイル 第24話『メガネを捨てる子供たち』

    Excerpt: 女子高生姿でもおばちゃん言われる玉子が哀れw 玉子もヤサコのおばちゃん発言を普通に受け入れているしw 玉子の友達に聞かれたらどう思われるのだろうか・・・面白い事にはなりそうw とまぁおば.. Weblog: よう来なさった! racked: 2007-11-18 16:08
  • 「電脳コイル」24話 メガネを捨てる子供たち

    Excerpt: 基本的にはヤサコ中心の話だった。目覚めてから金沢に旅立ってマユミと出会うまでの心の変遷を丁寧に描かれてて良かった。 母親が言ったことはまったくその通りだし、それは以前オ�... Weblog: 蒼碧白闇 racked: 2007-11-18 18:45
  • 電脳コイル 第24話「メガネを捨てる子供たち」

    Excerpt: デンスケ。゜(゜´Д`゜)゜。ほんとに死んじゃったの? Weblog: 空色☆きゃんでぃ racked: 2007-11-18 19:24
  • 電脳コイル第24話メガネを捨てる子供たち

    Excerpt: →先週キャプチャ出来なかった分、今週は大目のキャプチャです→新に出てきた謎の数字"22"とは?メガマスにどういう関係が?とりあえず今まで良い所がなかったダイチが輝いた話だった!!チャックが開いていると.. Weblog: 翔太FACTORY+Face.Chat.Union racked: 2007-11-18 22:22
  • 電脳コイル 「メガネを捨てる子供たち」

    Excerpt: 電脳コイル 「メガネを捨てる子供たち」です。 結果的にはそうかもしれないけれど、メガネを捨てたわけじゃないよね、子供たちは。取り上げられたんだけれど、「メガネを取り上げられた」じゃ、ごろが悪いも.. Weblog: 藍麦のああなんだかなぁ racked: 2007-11-19 20:41
  • 電脳コイル 第24話「メガネを捨てる子供たち」

    Excerpt: 手で振れられないものは、本物じゃないの――? イサコがその身を犠牲に異界の扉を閉じ事件は解決したかにみえた。 失われたもの――デンスケの死が本当だと感じれないヤサコ。 事件によって子供たちはメガ.. Weblog: SERA@らくblog racked: 2007-11-20 17:48
  • 電脳コイル#24「メガネを捨てる子供たち」

    Excerpt: デンスケ~~~~~~~~~~!!デンスケが・・・・ヤサコを守り死でしまったデンスケ後、2話で終わりだから死なすことなかったに。でも・・・そういうわけにはいかないんでしょうね。また今回も猫目の悪事がぼろ.. Weblog: Sweetパラダイス racked: 2007-11-20 19:14
  • 【電脳コイル】ヤサコとデンスケのillustと24話〔メガネを捨てる...

    Excerpt: 〔電脳コイル〕24話〔メガネを捨てる子供たち〕。あ、OPの一番最初の絵がマンホールだ。今頃、気付いたよ。ずっと気になっていたヤサコの金沢時代のイジメ疑惑について、話が動き出しそうです。そしてこの件がs.. Weblog: くろぬこillust自由帳【KuroNukoMatryoshka】 racked: 2007-11-20 19:22
  • 電脳コイル 第24話「メガネを捨てる子供たち」(感想)

    Excerpt: こちらは感想です。内容は前半・後半です。今回もうまくまとめられなくて書き散らしています。思いついたらまだまだ追記しそうです。一夜明け、目覚めたヤサコはデンスケの死とイサコの電脳体があっちに行ってしまっ.. Weblog: からまつそう racked: 2007-11-21 13:34