亡念のザムド 最終話

雲を斬り、そして舞い戻る。


 闇が開き、石は砕け、多くの人々が再び青空を見上げることができるようになった。
 ナキアミは己と共に胎動窟へ閉じ、
 アキユキはその胎動窟の上で、石と化しました。


「言葉はいつも心には足りない」


 伊舟は、生きてくれていました。長い髪はばっさり切ってはいましたが、彼女はすべてを見守ってくれていました。

 そして9年後。

 変わったのは人々だけで、世界は大きくは変わらず、そこに在り続けていました。子は育ち、大人は失っては得てを繰り返し。

 どうして人は、出会いを喜び、嬉しいと感じるのか。どうしてそこまで信じられるのか。どうしてそこまで人は人を愛せることが、愛し続けることができるのか。別れを、哀しみ、辛いと感じるのか。

 どれもこれも、きっと自分が、出会って、信じて、愛して、愛し続けて、別れなければ、本当の理解はない。極論ではなく、紛れもない真理でしかない。

 この物語でそれは深く、そして哀しく、描かれていたと思いました。いろいろ巡らせたけれど、一番自分の中でしっくりきて残ったのはやっぱり「哀しさ」でした。見続けてきて、思うことはたくさんあって、それはその時々で綴れていたかというと、そんなことは決してなくて、かといって今こうして最終話を見てまとめられるかと考えたら、こんなシンプルな、飾りのない、当たり障りのない(^_^;) 感想が一番強かったです。

 哀しみが人を強くし、成長させて、歩みを前へと進める力となる。今見終えた瞬間だと、こんな気持ちでした。きっとまたいつか必ず見ることがあると思うのだけれど、そのときはどう感じるか。わからないな。


 アニメーションとしては1話を見てからやはり変わらず、類希な完成度。物語としても、アニメとしても、最大といえたと思います。きちんと未来を期待させる終わり方も、王道ながら掴まれました。

 いつか。

 そのあやふやで、何の責任もなく、漠然とした気持ちを残して、最後の最後に笑顔を残して、終わっていったと思います。最後まで見ることができて、本当に良かったと思える作品でした。是非また、どういう形になるかはわからないけれど、見返したいと思います。

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この記事へのコメント

くれねこ
2009年02月11日 22:44
どうもはじめまして、初めてコメントさせて頂きます。
自分も亡念のザムドは始まった時から凄く好きで、同じように見ている方はいないかとザムドの感想をお書きになっている方を探していた所、こちらのブログに辿り着き拝見させて頂きました。

LUNEさんの感想はどれもすごく心の篭った言葉で書かれていて、読んでいてとても心地の良い気持ちになりました。こんなにザムドを好きな方が居たのだととても嬉しく思います。

PS3での配信と言う事であまり知られていない亡念のザムドですが、最後までしっかりとした作り、それぞれの人物の物語とその結末と、私も本当に良い作品だと思います。
もっと多くの人に見て貰えたらなと願うばかりです。

本当に良い感想を読ませて頂きありがとうございます。長々と失礼致しました、それでは。
2009年02月11日 23:19
はじめまして。コメント大変ありがとうございます。

自分の感想はいつもいろいろ足りなさ過ぎなのですが(汗) どうしても作品が、本当に良かったんで、書き綴ってしまった次第です。望んだものが見ることができた喜びは、滅多にないだけに嬉しくて(^_^;)

>もっと多くの人に見て貰えたらなと願うばかりです。

自分が好きになったから、ということはどうしても含んでしまうのですが、是非もっと多くの人に、って自分も強く思います。ざざっと無料一気配信とか(それはそれでちょっと泣くけどw) 早く別の形でもう一度見たいです。

コメントまでいただいて、本当にありがとうございましたm(__)m

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