鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第59話

待ちこがれた。
探しに探し求めた体が今、目の前に。


 大佐は脅しには屈せず、ホークアイ中尉の合図に気づくことが出来た。しかしせっかくの加勢にも関わらず、次なる敵が彼等の前に姿を現しました。
 それは大総統 キング・ブラッドレイ、憤怒の名を持つラース。

 大佐たちは彼が傷口がそのままで、再生していないことに気づきましたが、それでも彼の力は衰えることを知らない。人間を認め、人間に怒りを覚え、人間を利用するように創られたホムンクルス。ただ彼だけは、元人間であるがゆえ、導く答えに差はなくとも、過程には多少違いがありました。彼なりの誇りが見えたように思います。


 さらに続けざまにプライドも加わってしまい、一気にまた形勢逆転。今度は大佐が拘束され「強制的に」扉を開けさせるという行動へ・・・。激しい光が消えたと思ったら、大佐の姿はありませんでした。

 彼はエドたちのいる「おとうさま」へと移動させられた。つまり扉を通らされて、移動させられた。つまり"何か"が持って行かれた。
 エドは最初それが何かは気づかなかったけれど、大佐の言葉でそれに気づきました。

 母の温もりを求めた者の一人は、立ち上がる足と、温もりを受けるはずの腕を。もう一人は体すべてを。
 子を求めた者はもう二度と、子の産めぬ体へ。
 国の未来を見据えるはずの者は、その自身の視力を、失った。

 人間がもう二度と過ちを犯さないよう、思い上がらないよう、打ち拉がれるよう、それ相応の通行料という名の絶望を与える。それを成している存在は人が信じる神と呼ぶものであり、

 即ち「真理」

 錬金術は等価交換。その事実はもう瓦解しているといっても過言ではない。それでも、己の犯した罪の罰がその絶望というのであれば、何の罪も犯していないものに絶望がもたらされるのは、やはり納得は出来ない。それすらも超えたところに真理があるのだとしたら、もう信じられるものは何もなくなってしまうのではないか。

 憤りを隠せないエドは、ただただ怒りが増すばかりでした。その時、頭上からメイちゃんたちが登場し、アルの異常に彼女はいち早く気づいた。
 アルの体には未だ魂が戻ってきていない。

 アルは真理の扉の前で、探しに探し求めた自分の体と直面していました。そして今まさに体と魂が戻ろうとした瞬間、その体のままでは今、戦えないと気づいてしまった。アルは一時の間の後、彼の横を走り去り「必ずまたくるから」といって扉を抜けてしまいました。

 「もう二度と扉の前にくることができないかもしれない。」その考えはアルにはありませんでした。自分の体がちゃんと存在していたことを、自分の目で確かめられたのだから、あとは再びあの場に、何としてでも行くまで。今自分がやらなくてはいけないことは、一刻も早く兄のところへ戻り加勢すること。彼は己の体の横を通り過ぎることに、何の躊躇いをもちませんでした。

 アルが意外にも早く決断をしていたところが、アルの決意の表れでもあったのかもしれないな。「どっちが」という天秤。彼の迷いは本当に、一瞬でした。


 次回はいよいよ"その時"が。予告を見ると既に単行本を超えていきそうな勢いでした(^_^;) スカーとブラッドレイとの一戦も入ってるのかなぁ。
 大佐が視力を持って行かれた場面は、衝撃がかなり大きかったです。片眼どころではないのが、この作品が持つ残酷さであって、逃げ場を持たせない、都度都度、本当の「絶体絶命」を感じさせる恐怖があると思います。大佐はどう、立ち上がれるようになるんだろう・・・。

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RAY OF LIGHT(鋼の錬金術師FA盤/期間生産限定盤)
SMR
2010-04-28
中川翔子


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