コクリコ坂から

多くの声を聞き、多くの人を動かし、古きモノを守り新しいモノを創らなくてはいけない。
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 封切りとなった今日、早速観に行けました。手嶌葵さんの歌声。その魅力はやはりゲド戦記同様、素晴らしくて、今回はより、作品に合っていた印象を受けました。切なさと哀しさが作品の根底、作品内の時代そのものに合っていたと思います。

 物語自体はというとそれほど一辺倒ではなく、楽しく、明るい場面もとても多く、主人公である松崎海には、始まってまもなく惹かれてしまったんで(^_^;) 映画も、物語も最後までとても楽しめました。


 ジブリのお家芸?のような生活感溢れる描写は健在。風景の美しさや、人々の、様々な仕草の繊細さは確かに受け継がれていました。ただそこに描かれていた人々の気持ち、心理描写はこれまでのものとは少し異なって見えたかな。

 それはあの時代設定だからだったのかもしれないのだけれど、海と俊の心が徐々に惹かれ合う場面、ある事をきっかけに離れた場面。いずれもそれほどわかりやすくは描かれていなくて、その場面場面の間には「描かれてはいないけれど、ある程度の時間」が流れていたように見えました。でもそれは決して飛ばされている、って感じは受けなくて、むしろすべてを説明されるのが(自分は)嫌いだからw かなり良い演出・構成に感じました。ジブリ作品にはあまり見ない描き方だったかな。もっと表のメッセージははっきりと伝えてくることが多かったから。
 もしもその背景に監督の采配が入っているのなら、自分はこれからもジブリを変わらずに愛して見続けていきたいって思いました。


 変わらないものを望むことはあるし、残していかなければいけないこともある。ただ、古いモノを顧みずして新しいモノを生み出すことは正直無意味なことで、それをせずに生まれしモノは決して良きモノにはならない。

 この作品を転機としたいのかな、と、劇中のクライマックスに繋がる一場面を見て思いました。求めているものが違うのなら、もう話す余地はないのだけれど、良いモノは良いと認められるには、ただ単に良いモノを創っていればできることではないということ。「いつか誰かが見つけてくれる」という日は、早々簡単には訪れない。認めてもらいたければ、それ相応の、創作以外に対する努力が必要となる。
 人々が求めているものを与えていくことは確かに必要だろうけれど、やはり描きたいもの、創りたいものを創ってもらいたいって思ってしまうな。それが認められればこれほど嬉しいことはない(^-^) そのためにはやはり求める側にも、必要なことはあると思います。


 挿入歌がたくさんもりこまれていたのも良かったなぁ。何より主人公の海ちゃんが可愛すぎたのが、もう負けを認めざるを得ないw 特に髪を下ろしたところがもう(>_<) ジブリで主役に魅力を感じたのも久しいことだったなー

 海と俊とのお話も確かにややこしい話ではあったけどw どうなるんだろう、という読めない展開はあって良かったです。お母さんが察した場面も良かったなぁ。どれもこれも良かったように思いますw


 やはり、ジブリは素晴らしいと再認識できて良かったです。観て本当に良かった。是非Blu-rayが出たらすぐ買おうw いろいろ知りたくなる作品でもあったし、もっともっと長く観ていたい作品でもありました。彼等の生きる様子は本当に力を感じました、あの時代の力は確かに今の時代にも必要でもあると。


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