エウレカセブンAO 第3話

その想いは、繋がっていた。


 所謂諸々の一般人たちへの配慮。何も知らない、とまではいかない。ある程度は知っていて、でも現状を想像できる、までには及ばない、ただ過去を知る、というだけの人達による、整理整頓。何を悪とするのかは明確で、人々は一様に己の平和にのみ固辞する。そこに善悪の判断ができる者が存在しないとしても、感情的に見てしまうと、それはあまりにも小さい考え方しかできないんだ、と、思えてしまう。

 彼等は突如何もない空から落ちてきたアオの母親、エウレカに対し、その扱い方から、アオを含め彼女も”災い”でしかないと判断していました。それが偶然だったのか否かは断言はできない。ただその事象と事象の繋がりから見て、二人は島にとって不必要な祖内だと決めていました。言ってみれば、理由はなんだってよかったのかもしれない。そこに都合よく「異質な存在」がいたから、皆、納得してしまったのかもしれない。

 その"大人たち"の矛盾に、ガゼルは苛立ちを感じていました。沖縄という国が独立を宣言していながら、そのあまりに中途半端な状態であること。災いはすべてあの親子のせいにしていること。それに対する根拠は何一つ納得がいっていないこと。事情は恐らくあるのかもしれない。でもそれを承知の上で、独立を宣言したのではないか。そこに志とまではいかないにしろ、誇り、プライド、意地はないのかと。
 大人たちがガゼルの問いに何も答えられなかった様子を見て、ガゼルは見切り、アオを連れ去りその場を離れました。ガゼルは大人たちに言って欲しい言葉があったのだけれど、それを言ってくれない、行動にしろとまでは言えない事情はわかっている。でもせめて言ってもくれないことに、尚一層の苛立ちを感じたんじゃないかな。
 責任とは、何に対して取るものか。大人たちの無責任さは、目に余るというレベルではなかった。

 でも、アオを育ててくれたトシオは島の人間たちを恨むなと言った。
 島の人々はただ、島が好きなだけなのだと。この島でしか生きられないのだと。

 アオは自分だって、と、悔しくも寂しくも、それでも今やらなくてはいけないことを定め、再びニルヴァーシュへ乗ることを決意した。


 それはもしかすると「古いこと」とか思われていたら悲しいのだけれど、最近はこう、人間関係を描いてくれる作品はなくて、ふと、触れるとそれだけで嬉しく思います。人間界はおおよそ面倒くさいと思うところがあるし(^_^;) 描かなくとも物語を進めることは容易で、様々な制約が多いと、効率はいいのかもしれない。やりたくてもできない状況なのかもしれないなぁ。


 過程や手段、行動は大きく違えども、守りたいものは同じ。アオはもう一度戦場へと趣き、確かめたいのかもしれない。でもそうだな。やっぱり彼は何かを得ようとして飛ぶことを決意したのではなく、守りたいから、飛んだのだろうな。



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