劇場版 空の境界 未来福音

祈りは 未来への福音で 満ちている。



 空の境界の世界に触れるのは、終章以来なので、かれこれ3年ぶり。未だというかやはりというか、原作は変わらず未読のままなので(^_^;) 且つ、事前序歩王を得ないようにこの映像作品ですべて初見というスタイルのままです。

 未来を見据える力を持った者が、奇しくも3名登場し、そのそれぞれの能力、境遇の些細なる差異で、生きる道筋が全く異なっている。

 予測と測定、そして予言。ある程度親しみある、「一般的な」未来予想とは「予言」に当たるとして、ここでは「予測」「測定」が物語を導いていました。いつもながらこの空想の明文化には驚嘆するばかりでした。分析、とはまた違った、世界の捉え方、視点、着眼点があるフォーマットにもとづいて形成されているかのようで、その一貫性が、実にリアルに「世界」を彷彿とさせる。そこがこの作品の最も大きな魅力だと思っています。
 その考えはあくまでも空想の領域を脱することはなく、かといって完璧ではない。ある程度曖昧な部分があって、ある程度不明瞭な部分が残存している。そこが現代と酷似しているからこそ、投影しやすい。だからこそそこに生きている人々にも、存在感が生まれ、さらに多くの考え、会話が織り込まれているため、どんどん現実味を帯びて感じられます。


 未来を知ってしまうこととは、どうしてつまらないことになってしまうのか。それはどうしたって人は「今」しか生きることができない、というのが答えになっていたんじゃないかな。
 そして予言の役割とは、100%他人のためにしか存在しない力であることが、とても切なく、儚さを持っていたと思いました。


祈りは 未来への福音で 満ちている。

 extra chorusも込みで、この作品はもちろん、完璧に完成されておりました。この完成度足るや、衰えることなく、そして良い意味で変わることもない。ただただここに在り続けてくれることに、この上なく幸せを感じました。


 今作品は、言葉そのまま、未来へと紡がれ、彼女の夢もまた継がれていく。
 その先をやはりまた見てみたいと思ってしまうと同時に、
 夢を見るに留めたいと思う気持ちも。

 どちらにせよ、いずれにせよ、心に伝わる作品に出会えて良かったです。
 いつまでも残り続けてくれるのは確かなのだから。





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2014-02-19


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