夏目友人帳 伍 第五話 「結んではいけない」

視えなければいないも同然。


 久しぶりの多軌さん。
 彼女の家にどうやら妖が迷い込んでしまったらしく、夏目と一緒に捜索することに。そこでは家から出れないでいる妖が、ざっと3体ほどいらっしゃった(^_^;)


 多軌は祖父の術で普段は視えない妖を視ることができたので、1体は直接会話して事情を聞いて家から無事出てもらうことが出来たのだけれど、残りは夏目が取り持ってくれていました。
 モサモサした方の妖はとても律儀で、多軌に何か礼ができないかとも考えてくれてて、みんなとねずみっぽいうさぎの妖の相方を探してくれました。

 無事ねずみっぽいうさぎの相方が見つかったとき、ぶっちゃけ視えてないものの、多軌にも別れ際を見届けさたいと思った夏目。でもモサモサした妖は、それは無用の事と静した。

「元々結ぶだけ無意味な縁なのだ。」

 モサモサした妖は、そう、夏目に告げました。
 それは妖として、永い年月を生きているからこその言葉にも聞こえたし、叶わない願いを持ち、苦しみから生まれた諦めの言葉にも聞こえました。

 彼が黒板に書きなぐったというその言葉たちからは、彼の想いが溢れていました。
 多軌に美しい景色を一緒に見てほしい。その言葉たちが意味する想いは、とても切なく、彼の優しさが感じられるとても素敵な詩でした。


 結んではいけない縁。たぶんそういうのもあるかもしれない。でも少なくともモサモサと多軌との縁は決してそうではありませんでした。視えなければそれはいないも同然、ってことも、本当は違う。たとえ視えなくとも人は「信じること」はできる。目に視えないものの方が、人は想いを強く感じる、思いを馳せることの方が多いからね。


 モサモサ役の田中美央さんのお声がまた実に素晴らしく、想いが篭っていました。ゆっくりと静かに優しく、それでいて芯があって。モサモサの想いが伝わってきました(^^)
今までで一番人らしい妖だったんじゃないかなぁ。


 次回はまたでっかいの出てきてた。ちょっと会話できてなさげでしたがw
 




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