ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第9話

過去は、決して消せない。


 少佐がもういないことを知らされ、ヴァイオレットはすべてを見失ってしまいました。それが事実であるのかを疑い、乱れ。やはり事実なのだと知ったあとは、もう何も動かせなかった。

 ずっとヴァイオレットが泣き続けていたのが、これまで彼女がほぼ感情を表に出していない、出せていなかったから、より一層痛く強く心に突き刺さりました。彼女の全てであった少佐。その最期は壮絶でした。なんとしても彼女だけはという想いは、あらゆる感情を凌駕していたかに見えました。決して愛していたからだけではない、もっと大きく、強く深い想いがあったに違いない。

 どうしたってもう歩けない、立ち上がれない彼女の下に届いた一通の手紙。それは彼女を心配してくれていたエリカとアイリスからでした。その手紙は彼女にとって生まれて始めてもらった手紙。その手紙を手渡してくれたローランドさんから、「手紙」の重さを知り、また、スペンサーさんからの依頼が来ていたことも知りました。
 そしてスペンサーさんに対し彼女が書けた最初の手紙のことや、シャルロッテさんのこと。これまで彼女が綴って結んできた多くの人々がいたことを改めて気づき、彼女の名である「ヴァイオレット」についても、少佐がくれた想いを、思い出してくれました。

 もう彼女の目はずっと赤く腫れていて、それでも彼女が新たに踏み出せた一歩。生きていていいのかという、問いに、ホッジンズさんは彼女のしてきたことすべてが、過去であることを告げ、彼女が結んできた多くの想いも、彼女の過去であると告げてくれました。
 過去は決して消せるものでもないし、隠しきれること、逃げることや、捨てること、見てみぬふりをすることもできない。だからといって捉えられてもいけない。なぜなら今の自分がいるのは、そのすべての過去の自分があったからこそなのだから。
 自分の過去を受け入れその上で今を見て、未来へ歩みを進めるしかない。

 自分が何をしてきて、今何をしたいと思い、明日、どうなりたいか。

 そのすべては、生きていなければできない。


 彼女の想いが本当に強く、痛く伝わってくるお話でした。ほんのわずかな時間しか彼女を見ていないのに、彼女の人生が重く、そのすべてが伝わってくる。彼女が迷い苦しんでいる姿に、同調せざるを得ない、素晴らしいお話でした。見事に描かれていたと思います。ラストにホッジンズさんも涙ぐんでいたところも、非常に印象的でした。彼の「言えなかった」というその言葉一つに、彼の彼女に対するすべてが込められていました・・・

 
 もう、もう彼女はきっと歩いてくれる。そう信じてます・・・



 



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