N・H・Kにようこそ! 第23話

「やっぱり、みんな死んじゃう前には故郷に帰りたくなるのかな」


プロジェクトが終了。
最初からわかっていた結論に達弘さんは達しました。

自分よりダメな人間が、達弘さん。
岬ちゃんが彼を被験者として選んだ理由でした。
そのことはあの自殺ツアーの時に、おおよそ見当が付いていた達弘さん。
改めて面と向かって告げられてきちんと片付いた様子でした。

卒業試験を終えてプロジェクトは終了。
彼女から渡されたその契約書は
あまりに虚しく、哀しく居たたまれないものでした。
そこまで、そこまで自分は堕ちていたのか。
自分だけではない、岬ちゃんまでもそこまで堕としていた。
達弘さんは屈辱でも、怒りでもなく、ただ虚しさを感じていたから
だからサインはできなかった。

ダメな人を、自分よりダメな人を探して見つけて
目の届くところに置いて、眺めて安心する。
あくまでそういう人が"多い"という話で、全員がそうではないのだけれど
でもそこに辿り着いちゃう人たちの性格・考え方って、
同じようなタイプになるのも事実なんだろうな。

「自分はどっちかというとダメな方だけどアイツよりはまし」
「アイツのダメさ加減は極まってる。それに比べればオレはぜんぜん上」

意味を求めているわけじゃなくて、ただ安心を求めていただけ。
一時の、一瞬の安らぎを得るためにただひたすら繰り返す。
繰り返して繰り返して、後にも先にも行かない。
楽しさも、得るものも何一つない。失うものは、、時間だけかな(^_^;)



その後達弘さんは実家からの仕送りが止まり、
山崎君からの物資もなかったことになっちゃってw
結局あの小林兄と同じ状況に陥り、働きに出ることとなった。

引きこもり、ニートは何もしないだけで誰にでも成れる可能性はある。
けれどそれに必要なものは最低限あって、それが何かと見てみれば、
衣食住の安定、あとは金銭と時間、というライン。
生きる上での、少なくともこの日本で生きるには必要なライン。

でもこの中でタダで手に入れられるものは、、これも時間だけかな(^_^;)
あとは決してタダでは手に入れることはできない。
それらを何もせず得ているのだとしたら極めて贅沢なことになる。
格差はあっても0と1という極論で見てしまえば
どれほど裕福な生活をしているかということに気づく。
 恐ろしいのはそれをきちんとわかっていた上で、
 ニートを選んでいる人もいる、ってことなんだろうな。。

達弘さんはこの誰もが気づくべき結論にようやく達することが出来ました。
衣食住が失われて、死を選べないのなら働くしかない、という事実に。

こうして無事、達弘さんはニート脱出となりました。
長かったのか、短かったのか。
人それぞれで「それが出来れば苦労しない」というケースだって多々あるし、
一概にまとめられないのだから社会問題にもなる。
要因も様々で、一人ひとり対処するには数的にも膨大になってしまっていて。
小さくても少しずつまとめあげて、引き上げるしかないんだろうな・・・。
事、精神の問題に解答例はあっても、唯一の正解なんてない。。


残り5分?くらいからは完全に岬ちゃんへと話がシフトしました。
彼女のこれまでの言動と過去が一気に明らかになり
彼女は彼の脱出を見届けた後、自殺を図り病院へ担ぎ込まれ、
最後、その病室を抜け出して故郷へと一人向かった。。

あの岬に向かうために。

彼女の過去はどんな言葉をかけていいのかわからないくらい
あまりに残酷な人生に見えました。無理もない、という言葉しか出てこない。
彼女が今まで見せてくれていた束の間の笑顔が、
今となっては奇跡に近い行動だったのかもしれないな。

彼女は彼女自身、無意識にサインを残していた。
だから彼女が向かった先にすぐ検討がついた達弘さん、
彼女を追い掛けるところからそのままEDへと流れ入りました。

そのEDでの疾走感、緊張感の演出は実に見事でした。
この作品を見ていて演出が見事と思ったのは初めてな気がしなくもない(^_^;)


いよいよ次回最終回。
達弘さんは岬ちゃんを救うことができるのか!?



こういった結論はおおよそが検討がつくし、見えていたと思いましたが
その描写が実にマニアックでw 時には淡々としていたり
時には異常なまでの加熱っぷりが見えたりと、
かなり毎週楽しめた作品でした。
引きこもりという扱いにくいテーマを真っ向から挑み
きちんと一つの答えにまで達することが出来ていたと思います。

「ありがちな」という結果だったかもしれない。
でも主題は、その"ある答え"に達することというよりは
現状の整理、今とこれからを一度、第三者の視点から見つめる。
そんなニュアンスもあったんじゃないかなぁ。
できない人が、あまりに多いから。

何より考えること、そして話すこと。
最低限必要な行動を彼らはしていたと思いました。


今回の達弘@小泉さんの迫真の演技から見ても
次回はちょっとくるものがあるかも。。期待して待ちます。
また次回、ゆっくりまとめよ。

12/11 12:43 ちょっとだけ修正

"N・H・Kにようこそ! 第23話" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント