Kanon 第22話 「追想の交響楽 ~symphony~」

 何度も、何度でも奇跡は起こした。
 必死に祈り願い耐えて、手を伸ばして努力して、そして掴んできた。

 秋子さんの容態は極めて危険な状態で、名雪さんは自責の念に捕らわれてしまっていた。ずっと一緒だった母との別れは、祐一君の想像を遙かに超えた深さであり、彼女にとって秋子さんは唯一無二の母であることはもちろん、家族としてもたった一人の存在。たった一人、彼女とずっとずっと生きてくれた人。

 祐一君にとって名雪さんの言葉は尤もで、何も返す言葉はありませんでした。どうしてかはわからないけれど7年前のことが記憶から消えていたこと。雪うさぎのこと。今慰めているその言葉のどこに真実を見出せばよいのか自分でもわからない。。

 今と同じように、大切な人が大けがをした。そんな記憶が彼の失われた記憶の中にあると、彼は思いだしてしまった。つまりは最後の記憶。つまりは最後の一人、あゆちゃん。
 彼女はかつてあの学校と呼んでいた大きな木から落ちてしまい、命を落としていた・・・。

 吹雪の中祐一が走るシーンが、今回最も辛いところでした・・・。すべてを思い出せたことで彼には一体何ができるのかにすべてが集まっていたようでした。

 今すべてに諦めてしまったら、奇跡は起きない。

 雪の中で真琴ちゃんが来てくれて、そしてその先で輝きだした光に、あの光にすべてを託してよいのだろうか・・・。彼には何が残っていて、あと何ができるのか。彼が自ら選んだであろうあの消失と、起こることはないだろうと思っていた復元。そこまでして彼が得るものとは、見なくてはいけないこととは何だったのか。

 とにかく降りしきる雪、月光、落ちた赤いビー玉が極めて美しい画でした。
 木から落ちて、というストーリーはあまりにあまりで想像もしていませんでした。雪積もっていたしな、とは思ったんだけど事故って、って考えると何が自然で不自然かなんてわかったもんじゃないか。

 いよいよ次回ですべてが、かな。かなりこの作品は見ていく中で印象も感情も変わっていた作品でした。最後くらいにはなんとなくこの気持ちはまとめられるかな。

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