ef - a tale of memories. 第10話

「"知っている"のと"理解"しているのは違いますよ。」


 一度得た関係を絶つには、絆を"解く"のではなく裂かなくてはいけない。その痛みに耐えていかなくて、人は生きてはいけない。


 景ちゃん、みやこちゃん、そして紘君。ついでに京介君(^_^;) すっかり修羅場となり、青春ど真ん中なお話になってそして実に美しく収まりました。


 事態は恰も紘君一人が悪いかのように進んでいき、みやこちゃんから、景ちゃんから、彼は手放されていった。
 彼は何を決めて、選んで、何を手放して手放されたのか。屋上で出会った優子さんとの会話は、彼のこれまでの総括に近いものでした。

 彼は本当に決めて、決めたことを認めて向き合い、景ちゃんにこれまでを告白。そして彼女もまた素直になれた。自分の気持ちにやっと素直になれて、彼に告白できました。その告白は始まりではなくて、ある意味終わりを告げるものだったかもしれない。

 けれどやり直せないことはない。

 戻れる過去はなくても、もう一度やり直せる未来が彼らにはまだ幸いにも多く残されている。だからこそ彼らは素直になって、リセットではなく新たなスタートへの一歩を踏み出すと決めることができたんだろう。

 そしてみやこちゃん。彼女と電話で紘君と会話するシーン、100秒のカウントダウンは圧巻で、かなり引き込まれました。絵はほとんど動いていない。それでも二人の対話にはリアルに心境・感情が加速して伝わってきました。
 まさか0まで話し続けるとは思わなかったなあ。途中で紘君がキレて(^_^;) 一転し、ここでも紘君は素直になれた。もちろんみやこちゃんも。

 人は人として生きるためには、必ず他人と関わらなくてはいけない。もちろん一人でも生きていける人はいるけれど、それでその人が人と呼べるのかというと、たぶん呼べないんじゃないかって思う。関わることで得られることは膨大で、哀しみや痛みを伴うことも、いや、もしかしたらその方が幸せや温もり、嬉しさや楽しさより多いかも知れない。大きいかも知れない。

 それでも逃げてはいけない。

 生きていくのなら逃げてはいけない。その哀しみや痛みは必ず「乗り越えるべき」ものであって、その先に得るものがあるからこそ直面するもの。"そこまでして" 得なければいけないものが、その先にあるから、だから関わり、痛み、苦しみ、生きて行かなくてはいけない。



 たった1話で、実に都合良くまとめられた、という印象はありました。劇中でそれをやってのけてしまっている以上、そういうもの、としか捉えることはできない分、ずるいって思ったw でも同時に相当良かった、とも大きく感じました。演出、キャスト、絵、音楽、すべてが調和したアニメを見ることの気持ちよさを、この作品で感じました。恋愛な作品でこう感じたのは久しぶりだな。ここまで見てきて良かったです(^_^)


 今回で紘君サイドは実にきれいに終幕。残り2話を千尋ちゃんサイドに注ぎ込んでくれるんだな。クライマックスはやっぱこっち。どうすれば幸せに終われるのかわかりません。わからんからもうただただ願うだけです。

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ef - a tale of memories.Page 1【初回限定版】(仮)
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