四月は君の嘘 最終話「春風」

ありがとう。


 彼女の嘘から、同時に始まった彼女の、すべてを彼に捧げた彼女の人生は、彼女にとってどれほど幸せだったのか。たくさんの笑顔と、たくさんの思いをくれた彼女のその生き方は、彼女にとってどれほどの喜びだったのか。そのどちらにもずっとずっとすぐ側にあった哀しみと悔しさと辛さは、一体どれほどの大きさだったのか。上回ることを抑え耐えて、それでも笑顔を向けてくれた彼女の強さ。想いの強さは一体どれほどの大きさだったのか。どれほどの温かさで、深いものだったのか。本当に計り知れません。
 
 最後に明かされた彼女と彼の出会いは、すべてが繋がっていました。彼にとってもその一年は、一生忘れられない時間。そして彼女にとっての時間はほぼすべてを彼に注ぎ込んできたといっても過言ではなかったはず。彼女の残されたすべての時間が。


 正直、彼女にはまた、二人で演奏をしてもらいたかったです。ありきたりな体の良い奇蹟だったとしても、今は、見終わった直後の今の気持ちは、まだそっちに引っ張られています。でも彼が、母の死を乗り越えての成長が、ということが明かされた時点で、もうこの未来はかなりの比率で見えていたのも事実。良し悪しではないのは間違いありません。今更この結末に賛否を、という人はここまで見ていないと思う。ただ、自分が見たかったものだったかというと、心から受けきることはまだできません。ずっとできないかもしれないし、ふとした瞬間に飲み込めるかもしれません。でもどうだろうなぁ。難しいかもしれないなぁ。主点がそもそも公正君なんだって、強く意識を持って見てきていれば、受け入れられたかもしれないけれど、どうしたってかをりちゃんを主点にしていたので(^_^;) 最初から難しかったのかもしれない。

 でもSHIROBAKOとは全く異なるベクトルで涙が出たのも事実です・・・ どうしようもないこの気持ちが、どうしようもない現実を突きつけられている気がして、苦しくもあり、ただただ悲しさだけが残ったように思います。この作品に出会えたことは嬉しく思います。

 んー、それでもやっぱり最後に残ったのは「愛を失わなければ進めない」
「望む未来は、失わなければ得られない」
という、その現象、過程もあるんだという、あまりにも残酷な「成長の仕方」が、非常に印象的な作品だったと記憶されていくように思います。






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