マクロスFRONTIER 最終話

空へ。


 詰めるだけ詰め込んできた最終話。戦闘と葛藤と愛と唄。バランスも何も、すべて同じくらいに同時にぶつけられた。そのパワー足るや、限界なんてないんだと、震えがくるほどの高さで、完成度は言うまでもありませんでした。


 ラスボス・グレイス。実に活き活きとした喜久子さんの演技力が絶大でした。
 彼女は一時、宇宙すべてを手中に入れるも、ランカちゃんの唄、シェリルさんの唄で、バジュラたちから離れられ、その最期を迎え終焉となりました。

 バジュラにある心。それはどんなに多くとも、彼らは常に一つだった。集合体と見えた彼らの群は、常に一つでした。相違することはない。全部で一つ。
 しかし人間は違う。

 "人間"とカテゴリーに入っているけれど、それは"バジュラ"でいうところのカテゴリーとは大きく異なるもの。同じ人間であっても、考えていること、やっていること。叫んでいることは全く異なっている。その意味に、バジュラは困惑していました。生命体としてなぜ、その必要性があるのかと。

 しかし人はどこまでいっても"一人"であるということは違いない。でもそれは決して哀しむべく事ではなく、一人だからこそ手に入れられたことの方が、大きいから、だから人は一人であるがゆえに、他人を求める。

誰かを愛することができる。



 彼らの意思、メッセージはここに見事な答えを出してくれました。提議、過程、結論。すべてに引き込まれたのは実に珍しく、さらにアニメーションとしての完成度、引いては圧倒的な楽曲のクオリティ。どこをとっても、今期最大であったことは明白だったなぁ。きっとラストはたくさんの曲が聴けると思ったからそれもきちんと聴けて嬉しかったし、二人で別々の曲を歌い始めるっていうのも、なんか新鮮さを感じたし、ようやくライオンが劇中できけたことも、そしてアイモの真実。あまりの出来に圧倒されてやや涙ぐんだw
 出会えて本当に良かったです。きっと"マクロス"をずっとずっと愛してきている人なら、最後にもたくさんのアイテムが飛び出していたことに気づけたことだろうな。


 新たな、望んだ空を手に入れることができた人類。
 争いが止まらないことの哀しみを、きっとこれからも感じ続けていく生き物なのかもしれない。繰り返してしまう生き物かもしれない。
 けれどその度に人は気づき、誰かを愛し愛されることで、涙を拭い、前へと歩き出せる。
 そのことすべてに悲観するのは、それこそ哀しいことであり、行うべきは、少しでも笑顔の時間を、増やしていくことでしかないんだと思う。そのためにできることを、これからも人は探し、藻掻き、勝ち取っていくのだろうな。


 見たいものが見れた作品でした。マクロスという偉大な歴史を、また一回りも二回りも大きくできていたと思います。見ることができてよかった。映画もとっても気になる(^_^;)

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マクロスF(フロンティア) 3
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