凪のあすから 最終話

溢れる想い。流れる時間。定められてはいない未来。



 とても不思議な世界観で、絶妙なバランスが取られた素晴らしい作品でした。メインキャラ、そのすべてが誰かに「好き」という想いを抱いでいて、そのすべてが進行し変わっていきました。最終的には元に戻った人や、変わったままになってしまった人もいて、そこにより、人間らしい不確定な、予定外で想定外な流れを感じさせてくれたと思います。

 中盤からのキャラ変更。視点変更もまたユニークな作りで、それでいてちゃんと物語としても成り立っていました。
 そしてなによりも美しさ。
 海の美しさや、想いの美しさがこの作品を象徴とする素晴らしいところでした。

 想いを抱きそして伝えること。その思いが消えない限り、抱き続けること。どんなことが起きても、変わらないんだと、自分を信じ抜くこと。その強さこそが、彼の強さでした。
 運命なんてひとつもない。ドラマティックな展開は求めて得られるものじゃない。すべては切り開いてこそなんだということを教えてくれました。


 海から得られたその想い。
 海はすべてを生み出し、受け入れてくれるようで、
 すべてを飲み込むことも。
 けれど信じ続け、歩み続ける者には、
 かけがえのない光を輝かせ見せてくれる。
 美しい海を、魅せてくれる。


 やはりPAWORKSははずせないと、また確信しました。実にいろんな角度から、様々な感情を描き描いてきてくれる。そこにこそ、大きな強さがあるからこそ、できることなんだろうな。
 当初はまたこの方かぁ、と、落胆はしたものの(^_^;) 最後まで見続けて良かったです。跳ね除ける力が十二分に備わっていました。実に変な偏見を持ち続けなくて良かった。危うくこんな良作を切り捨てるところでした。素晴らしい作品でした。




凪のあすから (2) (電撃コミックスNEXT)
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
前田理想


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  • 凪のあすから #26

    Excerpt: 「凪のあすから」も、いよいよ最終回です。今回は海神様の思いが語られました。おじょしさまを海に迎え入れた海神様でしたが、おじょしさまが地上に残してきた男の子とを思 Weblog: 日々の記録 racked: 2014-04-05 22:47